SOULNOTE M-3X

Moroishi
2 日前
読了時間: 4分

当店でも展示導入をしておりますSOULNOTEモノラルパワーアンプM-3の電源強化ヴァージョン仕様のM-3Xが発売しました。

先日試聴をしましたのでご案内させていただきます。

M-3X ￥3,823,600(税込、ペア)

＊仕上げはシルバー、ブラック

当店展示機

P-3 プリアンプ　￥1,848,000(税込)

M-3 モノラルパワー　￥3,476,000(税込、ペア)

P-3 / M-3 展示導入レビュー記事はこちら

M-3XはM-3の電流強化バージョンです。

シングルプッシュの特徴である空間表現力や浸透力を損なうことなく、電流供給能力を2倍に高め、繊細な表現力と圧倒的な駆動力の両立に成功。

音楽再生時のトランジスタの電流変化により、時間軸上で刻々と変化するhfe（電流増幅率）の変動率までも揃える、厳密なペアリング手法を新たに開発しました。多数のトランジスタについて、様々な電流値でのhfe測定データをインプットし、すべての組み合わせに対してユークリッド距離を算出し、基準値以内（測定誤差を考慮すると同一と見なせるレベル）のトランジスタペアを選び出します。この手法により、シングルプッシュプルに匹敵する「滲みのないパラレルプッシュプル」が実現できました。出力段のトランジスタにはM-3で採用した産業用TO3（メタルキャンタイプ）トランジスタのペアを採用。また2つのTO3トランジスタを軽々とドライブするために、ドライバー段にもTO3Pトランジスタを採用し、トータル4段ダーリントン構成としました。

M-3Xの発売に伴いM-3ユーザーにはヴァージョンアップもご用意しています。

M-3→M-3Xへのヴァージョンアップ費用

1台：￥173,800(税込)

ペア：￥347,600(税込)

M-3XはM-3の上位モデルではなく電流強化仕様となりM-3は併売となります。

M-3の方向性を基準としながらもオリジナルM-3と電源強化し駆動力をましたM-3X。

スペック的にはM-3の最大出力160W(4Ω)から240W(2.7Ω)となります。

今回は展示機のM-3がシルバーですがM-3Xはブラックで試聴しました。

M-3、M-3Xと外観の違いは無くM-3Xはフロントパネルの電源のLEDが白になりますので外観の違い、見分け方となります。

M-3の完全無帰還シングルプッシュプルを実現する為に開発されたM-3の開放的であり音の立ち上がりも抜群な鳴り方はM-3の特徴です。

M-3Xは電流供給能力を二倍にした駆動力の高さはすぐに違いが体感出来ます。

どこまでもリニアにスピーカーを駆動しパワーを入れ続けても音が滲まず、ぶれずにストレス無くスピーカーを駆動します。そして楽しく音楽を味わえます。これはM-3が楽しくないという意味では全くなくM-3の色付けの無い解放感に加えてM-3Xは駆動力の良さから感じる勢いが良いという印象です。

SOULNOTEによるとM-3Xは特に海外での評判が高いとの事ですがとても良く分かる鳴りっぷりで明確な駆動力の良さから来る聴きやすさも感じます。

M-3Xの誕生などの説明では特に海外からのより駆動力を、という要望があったようですがSOULNOTE加藤氏の譲れない部分の滲みやブレの無いシンプルな構造から生まれる開放感とより高い駆動力を両立させる為にM-3Xのトランジスタのペアマッチの選別などにかなり時間をかけているようです。

M-3、M-3Xともに基本的な自然で音楽を新鮮に味わえるという点では見事に共通した音色を持っています。

より新鮮でストレートな鳴りはM-3にありますが、現代的なスピーカーへの駆動力、より弾みのある鳴りを求めるならM-3Xはより相性がとても良いと思います。

M-3、M-3Xと悩ましい選択ですが試聴いただくればご自分の求める鳴り方に相応しい方が決まると思います。

当店の展示機はM-3ですがM-3Xへのアップグレードも検討も視野に入れていこうと思います。

これまでM-3をご試聴いただき音色や方向性は好みだけど・・という方にはM-3Xを聴いていただきたいです。M-3の開放感に加えて強力な駆動力と繊細な表現の両立が実現したM-3Xに驚かれ感動していただけると思います！

最大出力	M-3X
最大出力	240W(2.7Ω)
全高調波歪率	0.1%(1W)
周波数特性	2Hz～200kHz(±1dB)
入力感度/インピダース	2V/25kΩ
ゲイン	22dB
電源電圧	AC100V 50/60Hz
消費電力	156W/38W(無信号時)
最大外形外寸	340(W)×257(H)×512(D)mm
質量	31kg
付属品	専用ラック、電源ケーブル、専用スピーカーケーブル、セッティングプレート