イタリアのFRANCO SERBLIN(フランコセルブリン)の待望の新製品。
ACCORDO GOLDBERG(アッコルド ゴルトベルク)
ACCORDOの歴史 STUDIO FRANCO SERBLINはSONUS FABERの創始者でもあり数々の名スピーカーを手掛けてきた名匠・故FRANCO SERBLIN氏による2010年に設立されたブランドです。 FRANCO SERBLIN氏のこれまでの数多くの製品を生み出してきた中の僅か一部ですが、ELECTA AMATOR、Guarnerri Homage、CREMONA、STRADIVARI HOMAGEなどはFRANCO SERBLIN氏の設計の中でも特にSONUS FABERの長い歴史においても重要な製品ともいえます。
FRANCO SERBLIN(1939-2013)
Massimiliano Favella
"調和"を意味するACCORDO
STUDIO FRANCO SERBLINブランドは2010年にKTEMAが登場し、2011年に登場したACCORDOは現在でも人気が高くブランドを代表するモデルでもあります。 その後、下記に掲載のモデルが登場しますがFRANCO SERBLIN氏の手掛けた最後の製品が「ACCORDO」という名機のモデル名が引き継がれFRANCO SERBLIN氏の理想を具現化した製品と言えるのではないでしょうか。
2020年にフロアタイプのACCORDO ESSENCEが登場しACCORDOのパフォーマンスに加えて更なるスケール感を求めるお客様にもマッチしたモデルです。FRANCO SERBLIN氏から製品づくり情熱や設計などを受け継いだMassimiliano Favella(マッシミリア―ノ・ファヴェッラ)氏設計モデルです。
そして2024年、ACCORDOの登場から13年、ACCORDO ESSENCE同様にMassimiliano氏設計のACCORDO GOLDBERGが登場しました。
ACCORDO GOLDBERG 本体\1,738,000(税込、ペア) 専用スタンド \440,000(税込、ペア)
ACCORDO特有のデザインはそのままに一回り大きくなりサイズ的な存在感が増したとも言えます。 デザイン、そして構造なども引き継がれており、ACCORDOの音質と上質な質感をもたらすウォールナット無垢材を採用してる点もSONUS FABER時代からのFRANCO SERBLINサウンドの共通の構造とも言えます。 金属素材のエンクロージェアが多い中でもFRANCO SERBLIN氏の設計はSONUS FABER時代から変わらずに木材(主にウォールナット)を採用します。この素材も確実に音に影響しどんな音楽をかけてもウッディで自然な音色を感じます。
またACCORDO全製品に共通する点として塗装も非常に薄くお客様が使われる環境やお部屋によりその塗装の落ち着きが出てくるのでそれが家具のような愛着感にもなります。 FRANCO SERBLIN氏はスピーカーを設計するにあたりスピーカーを音の出る箱ではなく、アコーステック楽器の様に奏でて欲しいと捉えているのでしょう。
←ACCORDO →ACCORDO GOLDBERG
これまでのACCORDOと大きく違う点としまして 「専用スタンド無しで本体だけでも使用可能」という事です。 ACCORDOの専用スタンドは、本体と固定するだけではなく、スタンド内にクロスオーバー・ネットワークが内蔵されており本体、スタンドを(スピコン端子)で固定する事が前提で、本体、スタンド、を分けて鳴らせませんが、GOLDBERGは通常ブックシェルスピーカーと同じ様に単体で鳴らすことが出来るのが特徴です。 音質、デザインも含めて設計されていますのでセットでのご使用が推奨ではありますが、GOLDBERGは今お持ちのスタンドに乗せる事や置き場所など幅広く設置できる事が出来ます。 また見た目の違いはフロントグリルのゴムネットの色も違いますので似ているようで違いは判りやすいとも言えます。
SPターミナル
←ACCORDOはスタンド下部に設置 →ACCORDO GOLDBERGは本体背面に設置
サランゴムネット ←ACCORDO →ACCORDO GOLDBERG
ACCORDO / ACCORDO GOLDBERG スペック比較
本体価格(税込) | ¥1,518,000 | ¥1,738,000 |
スタンド価格 | スタンド込み | ¥440,000 |
本体サイズ | W190×H360×D360 | W240×H405×D430 |
スタンドサイズ | W380×H740×D400 | W380×H740×D400 |
本体重量 | 8kg(セット時16kg) | 12.5kg(セット時18.8kg) |
スタンド重量 | 8kg | 6.3kg |
周波数特性 | 40Hz-33kHz | 39Hz-23kHz |
クロスオーバー | 2kHz | 2kHz |
インピーダンス | 4Ω | 7Ω |
能率 | 87dB/W/m | 87dB/W/m |
高域ドライバー | 29mm シルク・ソフト・ドーム型 | 29mm シルク・ソフト・ドーム型 |
中低域ドライバー | 150mmカスタムメイド・スライスド・ペーパーコーン型 | 180mm マイクロスフィア・コーン型 |
ACCORDO GOLDBERGの登場で、これまでのACCORDOが終了するわけではなく併売ですので、聴いていただきACCORDOをご希望される方もこれまで同様に多くいらっしゃると思います。 発売から13年経過するACCORDOが現行品というモデルの人気の高さとFRANCO SERBLIN氏の設計の完成度は変える必要がない魅力なのかも知れません。 愛弟子Massimiliano氏はACCORDO GOLDBERGとしてサイズや内部などを設計することで自分なりの音作りとACCORDOの経緯も含めた共作ともいえるのではないでしょうか。
さて、肝心のACCORDO / ACCORDO GOLDBERGの音の違いですが
ACCORDOとACCORDO GOLDBERGを比較試聴をご希望のお客様は別途ご用意しご対応させていただきます。(試聴希望は予約制にてご対応させていただきます)
ACCORDOは独特の滑らかさと質感こそが最大の特徴ではないかと思います。それでいてスピーカーやドライバーのサイズ的に中低域の限界はありますがそれを感じさせない音色や滑らかさ、そしてよく歌うスピーカだと思っています。13年前に発売した製品が現行で販売され人気のある理由が良く分かります。 ツイーター自体はACCORDO,ACCORDO ESSENCEと同一のドライバーとなります。 そしてACCORDO GOLDBERGですがひと回り大きいサイズということもあるでしょうが、より厚みを感じます。中低域ドライバーもACCORDOの150mmか180mmと大きくなっていますので設計者のMassimiliano氏の考えが良く出ているのではないかと思います。強いて言うのあればACCORDOにもう少し量感があれば・・と感じていたところが自然に膨らみを持って再現されるのでよりゆとりを感じる鳴り方です。
←ACCORDO 中低域150mmスライスド・ペーパーコーン・ドライバー →ACCORDO GOLDBERG 中低域180mmマイクロスフィア・コーン型ドライバー
ACCORDOにはフロア型のACCORDO ESSENCEがありますので、言葉通りの中低域の充実やスケール感はESSENCEが当てはまります。が、このサイズで確かに音色や多くの部分でACCORDOにはあるので、大きな違いというよりMassimiliano氏によるFRANCO SERBLINの完成したACCORDOとの共作ともいえる製品ではないでしょうか。 モニター的な方向性とは大きく違いより艶めかしく上質に楽しめることがACCORDOに共通した魅力です。
今回のACCORDO GOLDBERGはACCORDOの魅力はそのままによりスケール感と接地のしやすさを両立したモデルでありますが、ACCORDOの特徴のスタンド、本体固定はデザインだけではなく本体にネットワークが搭載されていないいわばアコースティック楽器の様な響きを最大限味わえる特徴がありますので通常のスピーカーの様に本体にネットワークを搭載することでの設置のしやすさと音の違いもMassimiliano氏は想定したうえでのGOLDBERGのチューニングをしているはずですのでそれがより中低域の量感につながっていると思います。Massimiliano氏設計のトータルバランスの良さを感じる事が出来ます。
ACCORDOの登場から13年、FRANCO SERBLIN氏の完成度の高いACCORDOはそのままに、愛弟子Massimiliano氏へと引き継がれた設計されたACCORDO GOLDBERGは更に進化をするACCORDOともいえ多くの方に聴いていただきお勧めしたい製品です!
現在FRANCO SERBLIN製品の展示は下記となります。
*ACCORDO ESSENCEは展示特価販売中です!!(価格、詳細はお問い合わせ下さい)
試聴はご予約制にて対応させていただきます。
エスアイエス 諸石
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