AIDAS CARTRIDGES AU Mammoth Gold

Moroishi
7月11日
読了時間: 6分

更新日：10月3日

リトアニアの完全ハンドメイドのハイエンドカートリッジブランド

AIDAS CARTRIDGES(アイダス)

フラッグシップMCカートリッジ

MAMMOTH GOLD 税込定価￥2,178,000

シベリアンマンモスの牙をボディに採用したMCカートリッジ！

前回ご紹介した初めてAIDAS CARTRIDGESを試聴したモデルがフラッグシップAUシリーズ

AU TRU STONE VIOLET GOLDでした。

AU TRU STONE VIOLET GOLD　定価￥1,496,000(税込)

AIDAS / AU TRU STONE VIOLET GOLD レビュー記事はこちら

AU TRU STONE VIOLETレビュー記事より抜粋

「情報量豊富でレンジも広く解像度も高く聴き入ってしまいます。ノスタルジーにアナログの雰囲気を味わうタイプとは異なり積極的にアナログのエネルギーを味わえる一聴して現代的な音色を持つハイエンドサウンド！

この音色はこれまでのMCカートリッジでは味わえなかったもので、コイルに使用されている24K金線が大きく影響している事は確かであると思います。

滑らかでありながらもスケール感と奥行のサウンドステージの広さを味わえます。音の立ち上がりの良さ、レンジ感が広さと音色の滑らかでありながらが音楽の奥深さを味わえる貴重なカートリッジです！」

このAU TRU STONE VIOLET GOLDはフラッグシップシリーズのAUシリーズでもあり、今回ご紹介すMAMMOTH GOLDはカートリッジのボディ素材の違いとなります。

その素材がこれまでおそらく誰も聴いた事が無いであろう、モデル名の通り約21000年前のシベリアンマンモスの牙を採用しています。

(マンモスはすでに絶滅した動物の為、牙はワシントン条約の規制対象外との事。)

MAMMOTH GOLD(マンモスゴールド)

AUシリーズには24K金線をコイルが使用されており、フラッグシップモデルらしい自然で解像度の高い音楽表現力を提供します。

AIDAS Cartridgesは全シリーズ共通でアルニコマグネット、ボロンカンチレバー、マイクロリッジスタイラスを使用しており、接続ピンには24金プレスを施した真鍮パイプが使用されています。この接続ピンはメッキではなく金プレスという特殊加工を施していますが、メッキに比べ遥かに厚い金の層を設けることができるため、音質に大きく貢献しています。

サスペンションにはAIDAS cartridges独自開発のダブルサスペンション構造を使用しており、その素材も長い研究を経て厳選したものを使用しています。そのうちの１つの素材は特注のゴム化合物を使用。音質に多大な影響を与えるサスペンションには、AIDAS Cartdridgesの多くのノウハウが隠されています。

また、接続ピンをそのままコイル付近まで最大限伸ばし、コイルワイヤーの距離を最小限にすることにより、コイルワイヤーによる音質への影響を最小限にしています。

AUシリーズには「Tru-stone Violet Gold」と「Mammoth Gold」２種類があります。”Tru-stone”は石材とレジンのハイブリッド素材で、85％が天然石でできています。その天然石を微粒子パウダーに砕きレジンで固めた素材で、AIDAS Cartridges配合でダンピング特性をコントロールしています。

Mammoth Goldは、AIDAS Cartridgesの中でも最高峰のボディ素材で、21,000年前のシベリアンマンモスの牙を使用しています。マンモスの牙はAidas氏が見つけた中でも最も音質の優れた材質で、石や木材を凌ぐ音楽特性を持っています。興味深い事に、Aidas氏は鹿の角等とマンモスの牙を比較しましたが、圧倒的にマンモスの牙が優位性を持っており、不要な振動を完璧にダンプできる特性を持っていることも発見しました。

AU MAMMOTH GOLD 仕様

カンチレバー	ボロン
スタイラス	マイクロリッジ
出力電圧	0.28mV
マグネット	Alnico5
ピン	24金プレス真鍮
針圧	1.9g
ラテラルコンプライアンス	12um/mN
重量	11.2g
推奨インピダース	100Ω～1000Ω
コイル	999純金0.04mm
コイルインピダース	3Ω

試聴システム

PLAYER : ESOTERIC / GRANDIOSO T1

TONEARM : GLANZ / MH-KATANA

HEAD SHELL : GLANZ

PHONO EQ : ESOTERIC / GRANDIOSO E1

AU TRU STONE VIOLET GOLDとMAMMOTH GOLDは同じフラッグシップシリーズでありボディの材質のみの違いで、「コイルに24K金線の使用、アルニコマグネット、ボロンカンチレバー、マイクロリッジスタイラス」などの仕様も共通しています。

MAMMOTH GOLDカートリッジを装着時に感じる金属とも木材とも異なるマンモス牙の感触。

象牙とも異なる質感で21000年前のシベリアンマンモスの牙という事です。

21000年前のマンモスの牙はAIDASの設計者がこれまで様々な素材を研究の上に辿り着いたという素材。

広大なレンジの中で描かれる色濃く描く音色が素晴らしい！

情報量、解像度共にハイエンドサウンドで克明で情熱溢れる演奏が目の前に展開され、滑らかな音色、音の立ち上がりの良さなど抜群でより豊満なスケール感も魅力があります。

前回の試聴のAU TRU STONE VIOLET GOLD共に同じフラッグシップシリーズのAUシリーズなのですが多くの共通する質感がありますが、明らかに異なる印象が立ち上がりやスピード感にあり、それがマンモス牙の材質の影響なのでしょう。AIDAS氏「鹿の角等とマンモスの牙を比較し、圧倒的にマンモスの牙が優位性を持っており、不要な振動を完璧にダンプできる特性を持っていることも発見した」という素材から生まれる艶やかな芸術的なサウンド。

AIDAS特有の上質な質感に色濃さや演奏や楽器の明瞭で細かい描写も克明に再現されます。

アコースティックギターやヴァイオリンの弦の響きは素晴らしく音の消える瞬間までの弦の振幅が感じられます。オーケストラや低域のレンジも十分ですが密度感のあるボディ感のある中低域も流石の表現力です。

TRU STONE VIOLET GOLDが広がりにポイントを置いているのに対しMAMMOTH GOLDはより濃厚さ、密度感のあるサウンドの違いを感じます。そして陰影感がより出てくる印象です。

レンジ的には横方向に特徴があるTRUSTONE VIOLET GOLDに対して奥行、ステージ感に前後表現の深さがより印象的でそれがともて高次元で再現されます。

AIDASに共通している点でもある神経質さや音のきつさは全くなく音楽が流れるように味わえます。

マンモスの牙は非常に硬質な材質と聞きますが金属などとは全く異なり硬さを感じずに不要な振動や歪みだけを大きく減少させることが出来る性質があるのかもしれません。

初めて体験するサウンドですがそれが異色ではなく音が出た瞬間にその上質で克明に描かれる世界観に感動し聴き入ってしまう魅力があります。

これまで聴いた事が無い演奏の陰影感と高い密度感を味わえる貴重なアナログサウンドに魅了されます！

AIDAS最高級に相応しい感動的なアナログサウンドのカートリッジです！

AIDAS CARTRIDGESそしてMAMMOTH GOLDにご注目下さい！