ドイツのアナログプレイヤーブランド TRANSROTOR(トランスローター)
TRANSROTORの歴史は長く、1971年にJochen Räke(ヨハン・レイカ氏)によって設立されました。
オーディオ、アナログ界でも老舗と言われるハイエンド・アナログプレイヤーブランドです世界屈指のアナログプレイヤーブランドとして知られています。 ラインナップされる各プレイヤーのラインナップはエントリーモデルからフラッグシップモデルまで幅広く展開され、国内展開しているモデルだけでも120万円から5800万という価格幅のプレイヤーを展開していますが、そのどのプレイヤーにも共通しているのは美しく、精密さのあるデザインが特徴です。ブランドの設計思想や哲学がそのままプレイヤーに反映されています。
美しさ以上に素晴らしいのがその音質です。
ZET-3 (M1 reference電源付き) ¥1,700,000(税込み、アームレス)
画像の仕様はZET-3にダブルアーム仕様につき、オプションのモータースタンド、追加アームベースを装着した状態となります。
アクリルとアルミニウムの美的で洗練されたデザイン
TRANSROTORのプレイヤー設計の基本の哲学とは
「可能な限り最高の音を出す製品を作り、メカニカルで、美しくなければならない」
TRANSROTORの特徴は、ほぼ全てのプレイヤーに共通する事でプレイヤーを支えるシャーシはアクリル素材とアルミニウム素材を採用し二種類の素材を非常に上手く使用しています。
アクリル、アルミニウム、どちらも今でこそオーディオ製品に使用される素材としてありふれたものですがTRASROTORは古くからこの二種類を各プレイヤーに採用しプレイヤーの音質の要となっています。各モデルで物量や構造こそ違いますがアクリル、アルミニウム素材の使いこなしがTRANSROTORのサウンドクオリティに繋がっています。
またTRANSROTOR全製品共に自社設計、ドイツ国内での製造に拘り、可能な限り外注に任せる事無く自社でアッセンブリー、金属研磨、組み立てなども自社行っており、それはエントリーモデルからフラッグシップモデルまで一貫した高いクオリティを保っています。
今回ご紹介するZET-3はTRANSROTORの中でも10年以上続くロングセラーの代表的なスタンダードモデルですが、上位モデルと同等の設計構造、シャーシはアクリルとアルミニウムから作られおり、TRANSROTORの魅力が詰まったモデルです。
ZET-1 ZET-3
同じデザインのZET-1もラインナップされていますが、ZET-3との違いはシャーシ構造とプラッターの厚さとなります。
ZET-1はアクリル素材のみのシャーシ、ZET-3はアクリル-アルミ-アクリルの三層構造のシャーシ。ターンテーブルシートを外すとアルミプラッターとなります。
プラッター素材はアルミニウムで同素材ですがZET-1は8kg、ZET-3は10kg、厚さも70mmのプラッターとなります。この画像はプラッターの裏面。とても綺麗に金属加工、研磨されています。FOOTは前二点の後ろ一点の三点支持でそれぞれ高さ調整が可能です。
ZET-3のサイズはW450×D400×H230/mm(アーム含めず) / 28kg。
ZET-1,ZET-3を比較すると、よりTRANSROTORのプレイヤー音考えや構造の音質を味わえるのは明らかにZET-3と言えます。特にスケール感や低域の力感などZET-3ならではの魅力があります。ただしZET-1もシャーシ以外はほぼ同じ構造でもありますのでTRANSROTORの魅力は共通して味わえますのでZET-1も入門編としては充分なプレイヤーと音質を持っています。
またZET-1,ZET3共にオーダー時に電源はkonstant studioかM1 referenceと選択できますが基本はZET-3にはM1 reference電源をお勧めしております。電源は全体の音の余裕、低域の充実感などに影響します。
Konstant Studioはベーシックな電源で大容量トランスを搭載した精密電源で、確実な同期を行います。モーター1台構成の標準ベアリング搭載ターンテーブルの全てのモデルで使用可能です。
次世代電源のReferenceシリーズは、konstant studio電源を更に強化した電源で、モーターを更に正確に制御し、ターンテーブルの同期とサウンド特性が大幅に改善されます。アルミを手作業で研磨されたフロントプレートを手の込んだハウジングに搭載しています。
konstant studio電源 M1 reference電源
またZET-1,ZET-3共にアームベースを追加し今回のデモの様にダブルアーム、TRANSROTORの上位モデルに搭載されるTMD(Transrotor Magnetic Drive)ベアリング機構へのアップデートなども可能です。*TMD仕様にするには通常仕様からベアリング機構を外しTMD KITに交換の作業が必要です。TMD KIT ¥418,000
プラッターを外した状態のシャーシ、ベアリング
今回ご用意したのはTRANSROTORとの相性も抜群のトーンアーム GLANZ MH-1200 / MH-900のダブルアーム仕様にしています。 MH-900S ¥990,000
MH-1200S ¥990,000
GLANZトーンアーム 推薦レビュー記事はこちらから
GLANZはステンレス素材を採用したトーンアームで音の立ち上がりとスピード感が抜群に良くTRANSROTORとのコンビネーションも素晴らしいです。
またGLANZはトーンアームと同じステンレス素材の高品質なオリジナルの各社のモデルに対応したアームベースも発売しておりますTRANSROTOR用にも用意されています。
カートリッジはDS AUDIO光カートリッジやMCでANALOGELAXを使用し試聴しています。
トーンアームは右側にMH-1200S、左側にMH-900Sを装着しています。
ダブルアームにするには通常仕様から追加用のアームベースに加えて、本来のモーター位置からシャーシ左側にモーターを設置しますので、モーターの高さ上げの為のモータースタンドが必要です。
追加アームベース¥230,000(税込) モータースタンド¥165,000(税込)
デザインとクラフトマンシップ、そして音楽、オーディオの融合の芸術
ZET-3の魅力は音楽のエネルギー感を脚色や色付けせずに味わえる事です。
静かでありながらも音楽のエネルギー、アナログの醍醐味でもある温度感やスケール感がとても良く感じられます。この静寂感はプラッターをはじめとするシャーシなどの構造も大きく影響しています。
レコードに刻まれた音溝を実際にトレースし発電するのはカートリッジなどの役目ですがプレイヤーはそのカートリッジ、トーンアームの性能を引き立たせる為の安定した土台でもあります。 振動を避けリジットに重圧な金属で固めるだけではなくアクリルの素材だけでもない、二つの素材の良い点を長く研究し尽くしているTRANSROTORだからこそまとめられたと思います。
このZET-3+GLANZトーンアームの組み合わせは歪感が非常に少なくSN高く、解像度、情報量が非常に豊富でありながらも、音楽のバランスの良さが安定している事です。
トーンアームやカートリッジでより自分好みの音に調整できることもアナログの大事な要素ですので積極的に楽しんでいただければと思います。 ZET-3はそれらの変化もプレイヤーの土台として支えより魅力的な世界を味わえるはずです。
音楽を優雅に演奏家の情熱を音で音楽で味わえる貴重なプレイヤーです。
推薦アナログプレイヤーTRANSROTOR是非ご注目下さい!
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TRANSROTOR全モデルラインナップ(全てアームレス)
モデル | プレイヤー詳細 | 価格(税込) |
konstant studio電源付 | ¥1,210,000 | |
konstant studio電源付 | ¥1,320,000 | |
M1 reference電源付 | ¥1,430,000 | |
ZET-1 / TMD | TMDベアリング+M1 reference電源付 | ¥1,595,000 |
konstant studio電源付 | ¥1,570,000 | |
M1 reference電源付 | ¥1,700,000 | |
ZET-3 / TMD | TMDベアリング+M1 reference電源付 | ¥1,930,000 |
TMDベアリング+M1 reference電源付 | ¥2,400,000 | |
FMDベアリング+konstant FMD電源付 | ¥4,000,000 | |
FMDベアリング+konstant FMD電源付 | ¥11,800,000 | |
TOURBILLON FMD(Black finish) | FMDベアリング+konstant FMD電源付 | ¥13,900,000 |
FMDベアリング+konstant FMD電源付 | ¥58,300,000 |
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