9月4日

GLANZ MH-1200S / MH-900S,MH-1000S

更新日：3 日前

音響工学をしっかりと理解した発想と思考、素材特性を熟知した技術力で組み上げる 一本の究極的トーンアームは、原音の頂点を極める

ドイツ語で「輝き」を意味するGLANZ(グランツ)

長年カートリッジから様々な製品を開発してきたエンジニア・濱田政孝氏が代表設計、製造している妥協なき開発姿勢とMADE IN JAPANの物作りから生まれる質感と高いパフォーマンスを誇る国産を代表するトーンアームブランドGLANZ(株式会社GLANZLAB)

アナログオーディオの真価を証明する GLANZのトーンアームを代表する人気のSシリーズ

・MH-900S(9inch) ・MH-1000S(10inch) ・MH-1200S(12inch)

各￥990,000(税込)

今回は12inchのMH-1200Sをご紹介します。 (各モデルは長さの違いでトーンアームの構造などは共通仕様となります。)

GLANZのトーンアーム現在のSシリーズは2021年に旧4Sシリーズからの大幅な改良から誕生しました。型番はMH-94S→MH-900S、MH-104S→MH-1000S、MH-124S→MH-1200Sへと移行しています。

大きくはウェイト、アームパイプ内部が改良をされアームパイプ内部にポリ繊維のフェルト+カーボン繊維+プラスチック。ウェイトはゴム+カーボン繊維、プラスチック、紙、と異なる材質のダンパー材を採用し、より広い周波数帯域まで振動を吸収出来る構造となりました。

・重量ウェイトにより、ウェイトをあまり後ろに下げなくてもORTOFON / SPUが使用可能。

・ウェイトが支柱近くにあるためにトレーシングが向上、音が飛躍的にクリアーに。・ダンパー構造を大幅に設計変更、より歪みの少ないクリアーな音質へ。

MH-900S/MH-1000S/MH-1200S 共通仕様

トーンアーム基本材質	SUS304
ウェイト部ダンパー材質	ステンレス棒にゴム+カーボン繊維 +プラスチック+紙の4重のダンパー
ウェイト材質 / 縦軸	SUS304
アームパイプ材質	SUS304
アームパイプの防振	高級ポリ繊維+カーボン繊維+プラスチック
支点	ラジアルベアリング×3 +スラストベアリング×1
アーム内電線	銅線
出力コード	5P DINプラグ+銅線
ヘッドシェル	SUS304+ゴム・ベース
ベース部	SUS304

Sシリーズ全モデルスペック

GLANZトーンアームの基本設計

原音追求を忠実に、レコードに刻まれた数ミクロンの溝からの音楽信号へと正確にカートリッジ(針先)がトレースする事をトーンアーム設計の第一に、立ち上がりを良くし、振動歪みを取る事を目標としています。そのために、主にステンレス鋼を採用し音質の要となる支点部に4つのベアリングが支え、共振やブレを防ぎ、トレース能力を高める構造。特に、縦軸方向のベアリングは高精度のスラストベアリングを採用し、重いトーンアームが高感度に動ける支柱構造を与えて、トレース能力を高めています。

ステンレス素材の特徴を知り尽くし細部まで考え抜かれたトーンアームは歪みや振動の悪影響を極力感じる事無くカートリッジが正確にトレース、発電した信号を正確に伝送が実現するGLANZトーンアームです。

トーンアーム本体には、主にステンレス鋼も硬い素材を使用。削り出し加工は、極めて困難になりますが、結果として音質は比類ないグレードを誇ります。音質の要となる支点部がひ弱な構造の場合、音質に直接響きます。本機では、４つの大型ベアリングがしっかりと支え、共振やブレを防ぎ、トレース能力を高めています。

特に、縦軸方向のベアリングは、高精度のスラストベアリングを採用し、重いアームが高感度に動ける支柱構造を与えて、トレース能力を格段に高めました。

試聴コメント GLANZトーンアームの作り込みはカートリッジの持つ音質をそのままダイレクトに味わえる事でもあり、更にこれまでのシステムのサウンドをより「緻密に」そして「静かに」音楽に浸れるという事でもあります。 GLANZのアームの特徴でもあるスピード感は他のトーンアームでは味わえない特徴です。全体の雰囲気を上手くまとめ雰囲気で聴かせる方向性と大きく異なりより音楽を緻密に積極的に再生しこれまでに聞こえなかった細部の表情さえも楽しむ事が出来るトーンアームです。サウンドステージがとても広く音楽を深く味わう事が出来るのが最大の魅力ではないでしょうか。

これまでのハンドリングしたトーンアームの中でもGLANZのアームはステンレス素材や構造、質感もセットアップ時に触れているだけで精密機のような手触りとしっかりとした日本製らしい上質な質感を音を出す前から伝わってきます。

針を盤に落として音が出るまでの僅かな時間で気づく事はとても静かという事です。曲間のわずかな間にもそれは気づきます。振動の歪をさらに対策する事での効果がここでも出てきます。長年試聴で使用するDISCの一枚、「Rameau: Une Symphonie Imaginaire 」の冒頭のZaisからの静かに明確に目の前に浮かび上がる情景に凄いトーンアームと感じました。スケール感とトレース能力、そしてスピード感に支えられた圧倒的なレンジと沈み込みの深さを感じます。

アナログ・レコード再生はカートリッジ、トーンアーム、フォノイコライザーアンプ、など様々な要素があり全てが重要ではありますが、その中でも個人的にはトーンアームの影響力が一番大きいと感じています。アナログ再生における低域や解像度、スピード感などは特にトーンアームの影響が大きいと感じています。

GLANZはトーンアームの構造など出来るだけオープンにしており、主にステンレス素材を使用したトーンアームですがその素材を生かす為に長年研究し現在のモデルへと進化しています。

・アームパイプ部

高級ポリ繊維のフェルト+カーボン繊維+プラスチック樹脂

・ウェイト内部 4重ダンパー構造

①ゴム②カーボン繊維③プラスチック④紙、と異なる材質のダンパー材を使用し、広い周波数帯域にわたって振動を吸収できる構造としています。ゴム材①は、長いビスで堅固に支えられており、経年変化で垂れる不安を解消。

"Simple is the best"をモットーに、GLANZのトーンアームはインサイドフォースキャンセラー、アームレスト、アームリフターなどの取外しが簡単に出来る構造。全てを外した場合は使い勝手はとても悪くなる反面、GLANZの特徴が更に解き放たれたようでとても感動的でした。(画像はインサイドフォースキャンセラー、アームレスト、アームリフターを取り外した状態)

出力部は5P DIN のストレートタイプのケーブルで使用します。

GLANZヘッドシェル GLANZ Sシリーズにはヘッドシェルが付属していますが、このヘッドシェルも使い勝手、音質とも優れており、GLANZのトーンアームの良さに共通するステンレス削り出し一体型の作り込みでGLANZトーンアームユーザー以外も使用出来るヘッドシェルで単売も可能です。ヘッドシェル上部はゴムとなり不要振動を吸収する作りとなり、シェル・プラグ部分まで一体構造削り出しにし軽量化と強度化に成功しています。私はカートリッジを各種比較する時にGLANZのヘッドシェルを使用する事が多いのですが、カートリッジの良さ、性質などをストレートに明確に出してくれる事も特徴です。

MH-4S ￥51,700

材質	ステンレス削り出し
シェル	プラグ一体削り出し
取付方法	ノーマル
リード線	OFC撚り線
質量	12g(リード線、ネジ含む)
取付ネジ	ステンレス製φ2.6×16mm(2本)、φ2.6×12mm ナットφ2.6(2個)

またGLANZはそのトーンアームを最大限生かすべく、各ブランド用のアームベース(プレート)を別売しています。全モデルトーンアームと同じステンレス304となり重圧で仕上げから持っただけで上質なクオリティを感じます。このベースだけでもGLANZの目指す方向性感じることが出来ます。しっかりとしたアームベースに装着する事でトーンアームの魅力を引き立たせます。

専用アームベースの対応ブランドはTRANSROTOR、CLEAR AUDIO、ORTOFON、LUXMAN、TECHNICS、AUDIO NOTE、YAMAHA、TECHDAS、ESOTERIC、MICRO、PEAR AUDIO、Dr.FEICKERT ANALOGUE、などがあり今後も要望にて続々と増えていく予定です。＊記載のないブランド、モデルでもサイズ指定頂ければ特注にて製作オーダー可能ですの希望があればGLANZあるいは当店まで、ブランド、モデル名を明記の上お問い合わせをお願いします。

オプションベースは素材は全てステンレス304削り出しです。